脂肪注入(脂肪移植) 韓国美容の最新トレンド
2024.11.06
- 韓国美容トレンド
アンニョンハセヨ!ソウル在住のリーインです。
韓国はすっかり寒くなり、秋を飛び越えて冬のような冷え込みです。寒くなると外出も億劫になりますが、ダウンタイムを考えると美容整形には良い季節かもしれませんね。
今回は「涙袋の脂肪注入」について、私の実体験をもとに、手術から2年後の経過まで、写真を交えながらお伝えしますので、最後までご覧ください!
涙袋の脂肪注入って?
韓国では涙袋のことを「애교살(エギョサル)」と呼び、直訳で「愛嬌の肉」という意味があります。名前の通り、ぷっくりした涙袋があると、親しみやすい印象や可愛らしさが強調されるため、憧れている女の子も多いですよね。
最近は涙袋メイクで盛ったり、ヒアルロン酸注入で涙袋にボリュームを出す方法が人気です。特に、ヒアルロン酸で涙袋を作る方法は、施術時間が短くダウンタイムもほぼないため手軽で、ヘアケアクリニック六本木院でも人気の施術です。
詳しく知りたい方は後藤佳亮副院長のコラム『ヒアルロン酸による涙袋形成を医師が解説』をご覧くださいね!
さらに、韓国ではこのヒアルロン酸注入とは異なる方法として「脂肪注入」があります。脂肪注入とは、その名の通り、体の別部位から脂肪を採取し、涙袋に注入してボリュームを出す方法です。
日本では、この施術を提供している美容クリニックがまだ少ないため馴染みがないかもしれませんが、韓国では比較的よく行われており、信頼できるクリニックも数多く存在します。
涙袋への脂肪注入のメリット
涙袋への脂肪注入の最大のメリットは、ヒアルロン酸と比べて「より自然な仕上がり」が期待できる点です。私は、ヒアルロン酸注入と脂肪注入の両方を経験しましたが、脂肪注入のほうが、光に当たっても透けず、自然で柔らかな印象になります。
また、ヒアルロン酸は次第に効果が薄れていくため、定期的に打ち直す必要がありますが、脂肪注入なら一度定着すれば半永久的に持続します。
そのため、脂肪注入はプチ整形ではなく、本格的な整形施術として扱われます。施術は通常2回に分けて行うことが多く、初回である程度の脂肪が定着した後、半年ほど経ってから再度脂肪を注入し、仕上がりを安定させます。
特に笑ったときの表情にも自然に溶け込むような、柔らかでナチュラルな仕上がりになるのが脂肪注入の魅力です。
涙袋への脂肪注入のデメリット
脂肪注入にはデメリットもあります。まず、脂肪がしっかりと定着しないと、時間が経つにつれて垂れたり、しこりができる可能性があります。
ヒアルロン酸なら気に入らないときや不具合があるときに簡単に溶かせますが、脂肪注入の場合はそのような対応ができないため、医師の技術と自分の体質を考慮し、慎重に検討する必要があります。
また、どの程度脂肪が定着するかは、個人差があるため、実際にやってみないとわからないこともデメリットの1つです。一般的には50%〜60%ほど定着するとされています。
さらに、ダウンタイム中に急激に体重を減らすと脂肪が定着しにくくなるため、できるだけ栄養を摂り、安定した体調を保つことが大切です。
脂肪が体内に定着するまでの期間は特に、無理なダイエットは避けたほうがよいでしょう。
私が選んだクリニックと施術内容
私が涙袋の脂肪注入を受けたのは、ソウル・新沙(シンサ)駅近くにある「팩트성형외과의원(ファクト整形外科)」です。
ここは脂肪注入の症例が多いクリニックで、日本語通訳も常駐しているので韓国語ができなくても安心して受診できます。院長先生は経験が豊富で、美的センスがあり、自然なデザインの施術を得意とされています。
私はもともと、笑うと下瞼の脂肪が膨らみ、クマが目立つのがコンプレックスでした。そこで、涙袋の脂肪注入と合わせて、下瞼の脂肪再配置を行うことにしました。脂肪注入では、クリニックによって価格が異なりますが、私が受けた時はリタッチ込みで180万ウォンなので約20万円※でした。
現在は、涙袋の脂肪注入のみで約100万ウォン〜200万ウォンが相場のようなので、日本円だと約11万〜22万円※ほどになります。
※1ウォン=0.11円のレートで計算
カウンセリングと施術の流れ
カウンセリングでは、院長先生が顔全体のバランスを見て、私に合った自然なデザインを提案してくださいました。下瞼の脂肪が膨らんで見える状態や、眼球が奥に引っ込んでいることで全体的なバランスが崩れているとのことでした。
先生の施術は特に自然な仕上がりが得意で、私と同じようにナチュラルな印象を求める方には合っていると思います。
手術は睡眠麻酔(静脈内鎮静法)で行いましたが、睡眠麻酔時には手足のネイルをオフする必要があり、ピルを服用している方は休薬する必要があります。私も服用していたピルを休薬したため、たまたま生理中に手術を受けることに。生理中は麻酔が体に負担がかかるため、できれば避けたほうが良いかもしれません。
麻酔が覚めた時には少し寒気を感じましたが、看護師さんが優しく対応してくれて安心できました。
脂肪の採取とリタッチ
私は、脂肪をVラインから採取しました。クリニックによっては太ももから採取する場合もありますが、Vラインの脱毛をしている方には傷が目立たず、動いても痛みが少ないため良い方法だと感じました。脂肪吸引には軽い痛みがあることが多いようですが、私の場合は日常生活にほとんど支障がなく、筋肉痛のような痛みも感じませんでした。
脂肪注入はリタッチが基本で、私は初回施術の半年後にリタッチを行いました。1回目である程度の脂肪が定着してから追加注入することで、持続性の高い仕上がりが得られるため、2回目まで計画しておくと安心です。
ファクト整形外科では、1回目も2回目も新鮮な脂肪を使用するため、定着率や仕上がりの良さが期待できました。
手術後の経過
施術前(ビフォー)
手術前の目(笑った状態)。ヒアルロン酸が入ってます。
左右差があるのと、笑っていても涙袋の境目が曖昧でパッとしない感じです。
施術直後
施術直後はかなり腫れており、涙袋がぷっくりしている状態でした。3日間は下瞼をテープで保護していましたが、腫れや内出血が強く、涙袋の効果がわかりにくい状態です。
コンタクトレンズは使えないため、普段コンタクトの方はメガネの準備が必要です。
術後経過〜1日目〜
手術翌日。下瞼が全体的に腫れていて内出血も少し出ています。手術中に一緒にヒアルロン酸も溶かしてもらったのですが、そのせいで内出血が強く出てしまったそうです。
朝起きたら目脂(めやに)がすごく、目を開けることも大変なくらいでした。 目脂の不快さはありましたが、特に痛みはありませんでした。
術後経過〜2日目〜
手術2日後。腫れはマシになってきましが。少しずつずつあざが濃くなってきました。 腫れのピークは2日後〜3日後くらいでした。
術後経過〜5日目〜
手術5日後。腫れが引いて涙袋のボリュームが目立つようになりました。 この時あたりから手術の効果を感じれるようになりました。
術後経過〜1週間〜
腫れが徐々に引き、内出血も軽くなってきました。笑ったときに涙袋が自然に目立つようになり、目元が華やかになったのを感じます。ダウンタイムを考慮し、1週間程度の休暇をとることをおすすめします。
術後経過〜10日目〜
術後10日後。若干、内出血が残ってますが特に大きな腫れや痛々しい跡などは無くなってきました。まだ少し腫れていますが、笑った時に出る涙袋の境目がはっきりしたのがわかると思います。
ただ元々、左右差があったため、笑ったときは右目涙袋の下の組織のボリューム感がまだ残っています。 少し気になるので2回目やってもらう時に少し相談してみることに。
術後経過〜1ヶ月〜
腫れが完全に引き、内出血もなくなりました。涙袋のぷっくり感が自然に見えるようになり、顔全体のバランスが整って、やさしい印象になりました。涙袋ができたことで目元が立体的になり、小顔効果も感じられるようになりました。
リタッチ後の経過〜1日目〜
リタッチ直後は、1回目よりも腫れが少なく、ボリュームアップがしっかりと実感できました。初回で気になっていた左右差も改善され、仕上がりに満足しています。リタッチ時には下瞼の再配置を行わなかったため、内出血もほとんどなく、ダウンタイムが短くて済みました。
リタッチ後の経過〜1ヶ月〜
1回目よりさらにボリュームがアップし、涙袋が自然にぷっくりしています。涙袋の影や陰影もはっきりして、顔全体の立体感が増しました。ここから少しずつ脂肪が吸収されるものの、自然な仕上がりが長持ちし、満足度が高いです。
脂肪注入のビフォーアフター
術後1年
術後1年後。1年かけて少し吸収された感じはありますが、むしろ自然な感じになって気にっています。垂れる心配などもしていたのですが、特に問題は起きていません。
このタイミングで先生が経過を見てくださったのですが、定着具合はちょうどよく、再度のリタッチは必要ないと言われました。
術後2年
術後2年後。術後1年後と比べて少しボリュームが落ちた感じはしますが、自然なボリュームで残っています。
左目の方が少し下瞼がぷっくりしていて、涙袋の境目は分かりづらくなってるんですが、筋肉の左右差なので手術ではどうしようもできず少しだけ残っています。ですが、先生も全力を尽くしてくれ、綺麗になったので不満はありません。
今のところ3回目のリタッチなどは考えておりませんが、3年後‥4年後‥ともしボリュームが少し落ちてしまったら考えてみようと思います。涙袋移植しただけで顔の印象がガラッと変わったので本当に満足度が高いです。
手術を受けた感想
涙袋があることで、顔の印象が大きく変わり、特に目から口までの距離が短く見えて小顔効果も感じられました。脂肪注入は個人的には満足度が高い施術です。
また、ファクト整形外科は涙袋だけでなく、下瞼の脂肪再配置も丁寧に行ってくれるので、他の施術も安心してお願いできると感じました。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。今後も韓国で受けた整形手術についてレポートしていくので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
それでは、またお会いしましょう!
監修医師
ヘアケアクリニック 六本木院 副院長 / 技術指導医
後藤佳亮医師
名古屋大学医学部卒業・医師免許取得。
卒業後、愛知県にて研修を修了し、関東エリアにて病院勤務。
現在はヘアケアクリニック六本木院の副院長としてヒアルロン酸やボトックスの注入治療全般、肌管理、美肌治療を専門としている。