ヘアケアクリニック

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ボトックスコラム

広頚筋ボトックスについて医師が解説

2024.03.01

広頚筋ボトックスの基礎知識

広頚筋ボトックスとは

広頚筋ボトックスとは、顎裏・頬のリフトアップおよび首のシワ・筋の改善を目的とした美容医療の1つです。

広頚筋(こうけいきん)と呼ばれる首の前部にある薄い膜状の筋肉部位へボトックスを注射することで、筋肉の緊張を和らげ、たるみやシワを改善します。

この治療は、特に顔の下半分(下顔面)と首に効果的で、フェイスラインを引き締めてたるみを改善し、首の横ジワやターキーネック(縦ジワ)を改善することで、若々しい印象を取り戻すことが期待できます。

広頚筋ボトックスが人気の理由

広頚筋ボトックスが人気の理由は、その即効性と自然な仕上がりにあります。施術後数日で顔のリフトアップが感じられ、数週間以内には首のシワも目立たなくなってきます。

また、手術を伴わないため体への負担が少なく、低リスクで、日常生活への影響が少ない点も魅力的です。施術費用も比較的リーズナブルであることから、中高年の女性を中心に、幅広い年齢層の人々に選ばれています。

広頚筋ボトックスはどんな人に効果があるの?

広頚筋ボトックスは、特に30代後半から40代の女性に人気があります。この年代は、肌のたるみやシワが目立ち始める時期であり、「輪郭がぼやけてきた」「首に年齢を感じる」と悩まれ、見た目の若々しさを取り戻したいとご相談いただくことが多いです。

なお、ボトックスは妊娠中や授乳中の女性、特定の薬を服用している人は、施術を受けられない場合がありますのでご注意ください。

広頚筋ボトックスの施術について

治療方法

まず、カウンセリングを行い、患者様の肌の状態や希望する治療結果を詳しく確認します。その後、広頚筋に対してボトックスを注射します。

施術時間は10分から20分程度で、ダウンタイムはほとんどありません。

治療範囲について

広頚筋は範囲が広いため、ヘアケアクリニックでは目的に応じた2タイプを用意しています。

1つは、顔の下半分のリフトアップを目的とした『リフトアップボトックス』。”顎裏のたるみ”と”頬のたるみ”の改善を行います。

もう1つは、上記の範囲(顎裏と頬のたるみ)にくわえて、”首のシワ・筋ばった首まで広く改善”を目指す『首すっきりボトックス』です。

はじめての方は範囲が小さく料金が手頃な「リフトアップボトックス」を、顔も首も治したい方は「首すっきりボトックス」をオススメすることが多いです。

痛みとダウンタイム

広頚筋ボトックスの治療時の痛みは、一般的には軽度です。使用する針は非常に細いため、注射の痛みは一瞬であり、多くの患者が我慢できる範囲です。

もし痛みが心配でしたら、局所麻酔クリームを使用することも可能です。

治療後には軽い腫れや赤みが生じることがありますが、これらの症状は数時間から1日程度で自然に解消されます。

ボトックス注入量と料金の目安

広頚筋ボトックスの注入量は、患者の肌の状態や希望する効果によって異なります。

ヘアケアクリニックでは「リフトアップボトックス」で片側6〜10単位、「首すっきりボトックス」で片側20〜50単位が目安となります。

韓国製ボトックスは1単位970円なので、料金の目安はリフトアップボトックスが片側5,820円〜、首すっきりボトックスが片側19,400円〜となります。
※アラガン製ボトックスビスタは1単位1,100円です。

過剰にボトックスを注入すると不自然な仕上がりになるリスクがあるため、適切な量を使用することが大切です。

広頚筋ボトックスの効果・メリット

フェイスラインをリフトアップ

広頚筋ボトックスは、フェイスラインのたるみを効果的にリフトアップし、顔全体の印象を若々しく見せることができます。特に、顔の下半分のたるみが気になる人にとって、この治療は大きな変化をもたらす可能性があります。

リフトアップ効果により、顔の輪郭がシャープになり、全体的にバランスのとれた美しい顔立ちを目指すことができます。この治療によって得られる自信は、日常生活においても大きなプラスとなるでしょう。

首のシワを改善

年齢を重ねるにつれて首に現れるシワは、老化を強く感じさせるため、悩まれる方が多い部位です。広頚筋ボトックスは、首の現れた縦ジワ、横ジワを目立たなくすることが可能です。

顔は日々のホームケアや美容医療の効果で若々しくても、首に年齢が出てしまっている方は多く、もったいないと思うことも。首元の美しさは、人の印象を大きく左右しますので、首のケアも検討してみてはいかがでしょうか。

効果の現れる期間と持続性

広頚筋ボトックスの効果は、施術後数日から数週間で徐々に現れ始め、3ヶ月から6ヶ月程度持続することが一般的です。効果の持続期間は個人差があり、定期的な施術を受けることで、長期間にわたって若々しい印象を維持することが可能です。

また、ボトックスは施術を重ねることで効果がより高まり、持続期間も延びる傾向にあります。

医師と相談して、自分に合った施術計画を立てるようにしましょう。

広頚筋ボトックスの注意点・リスク

広頚筋ボトックスの副作用について

広頚筋ボトックス治療は安全性が高いとされていますが、まれに副作用が発生することがあります。注射部位に軽度の腫れや赤み、内出血が見られることがありますが、これらは通常数日以内に自然に解消されます。

さらに非常にまれではありますが、ボトックスが周囲の筋肉に影響を及ぼし、一時的な筋力の低下を生じることがあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためにも、経験豊富な医師を選ぶようにしましょう。

なお、ヘアケアクリニックではボトックスの効果を弱めるオビソート(ボトックス拮抗薬)をご用意しております。

類似治療について

マイクロボトックス

マイクロボトックスは、肌の浅い層に広く微量のボトックスを注射することで肌質の改善を目指す治療法です。主に毛穴の引き締め、小ジワの改善、汗を抑えるといった効果があり、顔全体の若返りを目指すことができます。

マイクロボトックスは、広頚筋ボトックスと併用することで、より高いエイジングケア効果を得ることが可能です。

エラボトックス

エラボトックスは、エラの張りを和らげるためにエラにある咬筋にボトックスを注射する治療法です。この治療は、顔の横幅をすっきりさせて、シャープなフェイスラインを作り出すことができます。

エラボトックスは、特にエラの張りにコンプレックスを持つ人や、小顔効果を求める人に人気の治療法です。

まとめ

広頚筋ボトックスは、フェイスラインのリフトアップや首のシワ改善に効果的な治療法であり、即効性と自然な仕上がりが魅力です。

施術に関しては、痛みが少なく、ダウンタイムも短いため、日常生活に大きな影響を与えることなく受けることが可能です。

しかし、施術を受ける前には、副作用やリスクについて正しく理解し、経験豊富な医師に相談することが重要です。

また、類似治療との違いを知ることで、自分に最適な治療法を選択することができます。美しいフェイスラインと若々しい印象を目指して、適切な治療法を選びましょう。

 

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監修医師


ヘアケアクリニック 六本木院 副院長 / 技術指導医
後藤佳亮医師

名古屋大学医学部卒業・医師免許取得。
卒業後、愛知県にて研修を修了し、関東エリアにて病院勤務。
現在はヘアケアクリニック六本木院の副院長としてヒアルロン酸やボトックスの注入治療全般、肌管理、美肌治療を専門としている。

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