ボトックスの持続期間はどのくらい?医師が解説
2023.12.26
ボトックス注射は、ボトックス(ボツリヌストキシン)を気になる部位に注射することで、顔のシワやたるみを改善したり、輪郭をほっそりさせて小顔にもできる美容クリニックで人気の治療法です。
今回は気になるボトックスの持続期間について解説いたします。
ボトックス持続期間の基礎知識
ボトックスの効果は永久的ではない
まずお伝えしたいことはボトックスの効果はずっと続く訳ではないということです。
メスを使用する美容外科手術とは違い、ボトックスはプチ整形とかノンサージェリー(メスを使わない美容医療)と呼ばれる、ダウンタイムもほとんどない、気軽にお受けいただける美容医療の1つです。
ボトックスの効果はどれくらい続く?
一般的にボトックスの効果はおよそ3〜6ヶ月程度続きますが、この持続期間には個人差があります。なぜかと言うと、施術部位やボトックス製剤の種類、患者様の体質やケア方法によって左右されるためです。
また、はじめての方より、定期的にボトックスを受け続けている方のほうが長続きする傾向にあります。それは続けることで次第に筋肉の回復力が弱まるため、より長期間効果を保つことが可能となるためです。
自身の持続期間を把握しよう
ボトックスの持続期間には個人差があるため、3〜6ヶ月程度続くというのは目安にすぎません。
あなたご自身の持続期間を正しく理解することは、ボトックスの効果を最大限得るためにも大切です。医師とよく相談して今後の治療計画を立てておくとよいでしょう。
ボトックス効果の実感時期
効果が最大になる時期
ボトックスを注射した後、効果が感じられ始めるのは2〜3日後です。そして効果が最も現れるが約2週間後です。どうですか?意外と長くかかるものです。
そのため、効果が出るまでの時間が長く感じられたり、効果が出ないと悩んでしまう方もいるかも知れません。焦らずじっくり待ちましょう。
2週間も経てば、エラボトックスをされた方はフェイスラインがすっきりし、小顔効果を感じます。また、眉間や額にされた方は表情じわが目立たなくなります。
効果が弱まってくる時期
施術から約2週間後にピークを迎えた後は、効果はゆるやかに薄れていきます。
個人差はありますが、およそ3〜6ヶ月ほどでボトックスは代謝され、筋肉の収縮も回復するため、再施術をしなければ効果は完全になくなっていき、元の状態へと戻ります。
効果を長持ちさせる方法
施術直後の注意点
ボトックス注射後の正しいケアは、効果を長く維持するためにも非常に大切です。
まず、施術した部位を強くこすったり、マッサージをするすることは避けてください。そして、数日間は、激しい運動やサウナ、長風呂は控えましょう。
これらの注意点を守ることで、ボトックスの効果を安定させ、長持ちさせることができます。
高品質なボトックス製剤を選ぶ
ボトックスはアラガン社のボトックスビスタ®が定番ですが、最近は韓国製のジェネリックボトックスも人気です。
効果の持続という点ではボトックスビスタ®がやや有利と思われますが、韓国製も品質は悪くありません。
医師とよく相談してボトックス製剤を選びましょう。
ボトックス施術の頻度とタイミング
最適な施術間隔
ボトックスの効果が薄れ始めたら、再施術のタイミングとなります。一般的には、4〜6ヶ月ごとの施術が推奨されていますが、これは個人差により異なります。まずは医師の診察を受けて、適切な治療計画を立てていきましょう。
ボトックスの効果が完全に切れる前に、定期的に続けることで、持続的な効果を得ることが可能になります。
繰り返し施術する際の注意事項
ボトックスの繰り返し施術は慎重に行う必要があります。特に、施術間隔を短くしすぎると、ボトックスに対する抗体が生じて効果が出にくくなったり、持続期間が短くなるリスクがあります。
また、過剰になることでナチュラルさが失われ、不自然な容姿になってしまうことも。
一般的には、3ヶ月以上の間隔を空けることが推奨されています。この期間を守ることで、安心安全にボトックスを続けていただくことができます。
まとめ
ボトックスは、適切に施術されれば、安全性も高く、メリットの多い美容施術です。
お伝えした通りにボトックスの持続期間は個人差がありますが、適切なタイミングでの再施術により、長期的に効果を保つことができます。
ヘアケアクリニック六本木院でも多くの患者様がリピーターとして、年に2回3回とご来院いただいております。お気軽にご相談くださいね。
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監修医師
ヘアケアクリニック 六本木院 副院長 / 技術指導医
後藤佳亮医師
名古屋大学医学部卒業・医師免許取得。
卒業後、愛知県にて研修を修了し、関東エリアにて病院勤務。
現在はヘアケアクリニック六本木院の副院長としてヒアルロン酸やボトックスの注入治療全般、肌管理、美肌治療を専門としている。