ヘアケアクリニック

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ヒアルロン酸コラム

ほうれい線へのヒアルロン酸注射を医師が解説

2024.01.09

ほうれい線の基礎知識

ほうれい線とは

ほうれい線とは、鼻の両脇から唇の両端にかけて『ハの字』に伸びる線で、医学用語では鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれます。

このほうれい線は30代にもなると、線が深くなり、目立ってきます。顔の印象が大きく変わり、老けた印象や疲れた印象を与えてしまいます。

加齢症状の1つとして悩まれる方が多いのが、このほうれい線なのです。

ほうれい線が目立つ原因

ほうれい線が目立つ主な原因は『肌のたるみ』です。肌の老化に伴い、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンが減少し、皮膚の弾力がなくなってきます。

また、皮下脂肪の減少や筋肉(表情筋)の衰え、骨の萎縮もほうれい線を深くする原因となります。

そのほかにも、日常生活での紫外線や乾燥なども、皮膚の老化を加速させるため、ほうれい線にも影響を与えてしまいます。

このように様々な要因が重なり、肌のたるみが引き起こされることで、ほうれい線は目立ってくるのです。

ほうれい線へのヒアルロン酸注射について

ヒアルロン酸の基礎知識

ヒアルロン酸とは、もともと人間の体内にも存在し、皮膚・軟骨・眼の角膜にあるゼリー状の物質です。ヒアルロン酸1gで6リットルの水を保持できる保水力があります。

このヒアルロン酸は、20歳の時を100%とすると、30代で65%、50代で45%、60代で25%と年齢とともに減っていってしまい、シワやたるみを引き起こす要因となっています。

そのため、医療用のヒアルロン酸を皮膚へ注射することによってボリュームを補い、若々しさを保つことができると考えられます。

マイクロカニューレを使用

ほうれい線へのヒアルロン酸注射には、マイクロカニューレと呼ばれる針先が丸く、柔らかい注射針を使うことも増えてきました。

通常の針に比べて肌への負担が少なく、痛みや内出血を軽減することが可能です。

このマイクロカニューレを使用することで、より精密なデザインで、ヒアルロン酸を注入することが可能です。

ほうれい線への効果

ヒアルロン酸をほうれい線下の皮膚へと注入してボリュームを与え、ほうれい線を目立たなくします。顔にできていた影も薄くなり、明るく若々しい印象へと変わることが期待できます。

結果は個人差がありますが、即効性があり、ナチュラルに変化できるのがヒアルロン酸の魅力です。

効果の持続期間について

ヒアルロン酸注射の効果は通常6ヶ月〜1年程度持続しますが、これは使用される製剤の種類や量、個人の肌質や生活習慣によって異なります。

効果を長持ちさせるためには、適切なスキンケアと健康的な生活習慣を心掛けるとともに、適切なタイミングでの再注入が必要なので、次回施術の時期について医師とよく相談しましょう。

ほうれい線に適したヒアルロン酸製剤は

ヒアルロン酸にも種類がある

ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性や効果があります。製剤の選択は、ほうれい線の深さや肌質、求める効果などによって異なります。

例えば、より自然な仕上がりを求める場合や、軽度のほうれい線には柔らかいヒアルロン酸製剤が適しています。

一方で、深いほうれい線の場合には、より密度の高い硬いヒアルロン酸製剤が望ましいと考えられます。

よく使うヒアルロン酸の特徴と効果

ヘアケアクリニック六本木院では、ほうれい線へは、アラガン社ジュビダームビスタ®︎の『ボラックスXC』『ボリューマXC』『ボリフトXC』をよく使用します。

  1. ボラックスXC 深いほうれい線に。硬いヒアルロン酸。持続期間約1年半〜2年。
  2. ボリューマXC やや硬いヒアルロン酸。持続時間が約2年と長いのが特徴。
  3. ボリフトXC  浅いほうれい線に。やや柔らかいヒアルロン酸。持続期間は約1年。

製剤にはそれぞれ特徴や持続性などに違いがありますので、医師と相談の上、あなたの目的に最適な製剤を選択するようにしましょう。

リスクについて

ヒアルロン酸注射のリスクとは

ヒアルロン酸注射は安全性の高い施術ですが、いくつかのリスクがあります。これには、注射部位の赤み、腫れ、かゆみ、痛みなどが含まれます。

また、非常に稀ですが、アレルギー反応を示す場合もあります。

信頼できる医師であれば施術を受ける前にこれらのリスクについて説明がありますので、よく理解し、疑問点や不安な点があれば遠慮なく聞きましょう。

<ケース1>凸凹になってしまう

ヒアルロン酸が均等に分散しない場合、皮膚が凸凹に見えることがあります。これは、医師の技術不足やヒアルロン酸の量が不適切であることが原因です。

注射するだけの簡単な治療だと思われがちですが、テクニックやノウハウの豊富な医師に施術を依頼することで、このリスクを最小限に抑えることができます。

<ケース2>左右非対称になってしまう

もともと顔は左右対称ではなく、非対称なのですが、ヒアルロン酸注射によって、左右の差が目立ってしまうことがあります。そうならないよう、医師は患者の顔のバランスを考慮して注射を行う必要があります。

施術後の非対称が気になる場合は、追加で治療が必要になることがあります。

<ケース3>しこりができる

注射後にしこりができることもまれにあります。

これは、ヒアルロン酸が皮膚下で固まることが原因です。多くの場合、時間とともに自然に解消されますが、気になる場合は医師に相談してください。

溶解注射で対応

上記のようなトラブルが発生した場合はヒアルロン酸を溶かす溶解注射で対応するケースも多いです。

ヘアケアクリニックでも行っていますので、何かあればお気軽にご相談ください。

費用の目安

自費診療である

ほうれい線へのヒアルロン酸注射は、美容目的のため自費診療になります。健康保険は適用されず、全ての費用は患者の自己負担となります。

そのため、料金は一律ではなく、クリニックによって料金は大きく異なります。

費用の目安

ほうれい線へのヒアルロン酸注射の費用は、各クリニックの料金設定によって異なりますが、数万円から20万円程度が相場です。

診察料や麻酔代などが別途かかる場合もありますので、最終的な合計費用をよく確認しましょう。

なお、ヘアケアクリニックでは66,000円(1.0㎖)が目安となります。

よくある質問

1回で効果はありますか?

ほうれい線へのヒアルロン酸注射は、多くの場合、1回の施術で効果が実感していただけます。施術直後からほうれい線が目立たなくなることが多く、若々しい印象を得られます。

ただし、個人の肌の状態や深さによっては、追加の施術が必要な場合もあります。

また、効果は次第に薄れていきますので、定期的に続けていただくことで、効果は長期的に持続します。

施術時間はどのくらいかかりますか?

ヒアルロン酸注射の施術時間は15分程度です。これはカウンセリングや麻酔の時間を含まず、実際の注射時間のみです。

麻酔クリームを希望された場合、麻酔が効くまでお待ちいただく時間が必要ですが、それでも全体の所要時間は1時間以内です。

バレたくないのですが?

ヒアルロン酸注射の効果は自然で、周囲に気づかれにくいことが多いです。

しかし、施術直後は軽度の腫れや赤みが出ることがあるため、仕事やおでかけの予定を考慮して、計画的に施術日を設定することをおすすめします。

例えば連休前とかにお受けいただくと良いでしょう。

修正は可能ですか?

ヒアルロン酸注射後の修正は一定程度可能です。

もし注入量が多すぎた場合や形状に満足できない場合、ヒアルロニダーゼという特殊な酵素を用いた溶解注射でヒアルロン酸を分解することができます。

ただし、完全に元の状態に戻すことは難しいため、最初から丁寧な施術を行うことが最善です。

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監修医師


ヘアケアクリニック 六本木院 副院長 / 技術指導医
後藤佳亮医師

名古屋大学医学部卒業・医師免許取得。
卒業後、愛知県にて研修を修了し、関東エリアにて病院勤務。
現在はヘアケアクリニック六本木院の副院長としてヒアルロン酸やボトックスの注入治療全般、肌管理、美肌治療を専門としている。

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