ヘアケアクリニック

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ボトックスコラム

胸鎖乳突筋ボトックスについて医師が解説

2024.09.26

胸鎖乳突筋ボトックスの基礎知識

胸鎖乳突筋ボトックスとは

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)ボトックスは、首の側面にある胸鎖乳突筋にボトックスを注射して、筋肉の緊張を和らげる施術です。

ボトックスには筋肉の動きを抑える作用があるため、首の張りや痛みを軽減したり、美容目的としてスリムな首や小顔効果が期待できます。

胸鎖乳突筋ボトックスは注射のみで行うため、手術はしたくない方や、ダウンタイムを短く済ませたい方にとって人気の高い治療です。

胸鎖乳突筋とは

胸鎖乳突筋は、首の両側に位置する大きな筋肉で、胸骨(胸の中央にある骨)と鎖骨(肩の前方にある骨)から始まり、耳のすぐ後ろにある側頭骨の突起にまで伸びています。

この筋肉は、首や頭を前後左右に動かす際に非常に重要な役割を果たしています。たとえば、頭を左右に回したり、前後に傾けたりする動作は、胸鎖乳突筋の働きによって行われます。

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、胸鎖乳突筋が過度に緊張すると、首や肩のこり、さらには頭痛を引き起こすことがあります。

さらに、首が太く短く見えるだけでなく、顔全体が大きく見えることもあります。


胸鎖乳突筋ボトックスの主な効果

首を細く長い印象に

胸鎖乳突筋ボトックスは、首の筋肉をリラックスさせることで、過度な緊張を和らげ、首をスリムで長く見せる効果が期待できます。

筋肉の張りが原因で首が太く短く見えてしまうことがありますが、ボトックスによってその緊張を緩和することで、首が引き締まり、スッキリとした印象になります。

首のラインが整うことで、首から肩にかけてのバランスが良くなり、全体のシルエットが美しく見える効果もあります。

首元にコンプレックスを感じている方や、首のラインをよりシャープに見せたい方にオススメです。

小顔効果

胸鎖乳突筋ボトックスは、小顔効果も期待できる施術です。

首の筋肉の緊張が顔の輪郭に影響を与え、顔全体がぼやけた印象になることがありますが、ボトックスを注入することでフェイスラインが引き締まり、顔の輪郭がよりはっきりと見えるようになります。

特に、加齢によってフェイスラインがたるんできたと感じる方や、顔をスリムに見せたい方にとって、この治療は効果的です。

首の張り・痛みの改善

胸鎖乳突筋ボトックスは、首の張りや痛みを軽減する効果も得ることができます。

デスクワークやスマートフォンの長時間使用により、首の筋肉が過度に緊張してしまう現代のライフスタイルにおいて、この施術は非常に効果的です。筋肉をリラックスさせ、慢性的な痛みや張りを軽減します。

この治療は、首こりに悩んでいる方だけでなく、日常生活で首や肩の疲労感を感じやすい方にとっても大きな助けとなります。血流も改善され、首全体の負担が軽くなるため、生活の質の向上にもつながるでしょう。

胸鎖乳突筋ボトックスの施術について

治療方法

胸鎖乳突筋ボトックスは、カウンセリングで医師が患者の悩みやご希望をお伺いし、その後、ボトックスを注入するポイントと量を決定し、ご提案します。ご了承いただければ施術を行います。

施術自体は短時間で完了し、ダウンタイムもほとんどないため、日常生活にすぐに戻れます。効果は1週間〜2週間程度で実感できるでしょう。

痛みとダウンタイム

胸鎖乳突筋ボトックスは、痛みが少なく、ダウンタイムもほぼありません。注射部位に軽い腫れや赤みが生じることもありますが、通常数日で治まります。

ボトックス注入量の目安

胸鎖乳突筋ボトックスの注入量は患者の症状や希望に応じて異なりますが、片側20単位、両側で40単位が目安になります。

首の張りが強い方、首のスリム効果を強く求める方は、多少多めに注入することもありますが、一般的には上記の量で効果を十分に感じられます。

カウンセリングで医師と相談し、適切な量を決定することが重要です。


胸鎖乳突筋ボトックスの注意点・リスク

胸鎖乳突筋ボトックスは安全性の高い施術ですが、赤みや軽い痛みなどの副作用が起こることがあります。通常は数日で消失しますが、まれに注射部位の感染や筋肉が過度に緩むことがあります。

また、過度な量を注入してしまうと、筋肉の働きが弱くなりすぎたりして、生活に支障がでてしまう可能性があります。

このようなリスクを最小限に抑えるためには、ボトックスの経験豊富な医師による的確な診察と施術を受けるようにしましょう。

組み合わせ治療について

胸鎖乳突筋ボトックスだけでも優れた効果を得ることができますが、効果を高めたい方は以下の施術と組み合わせると、よりよいでしょう。

エラボトックス

エラボトックスは、顔のエラ部分にボトックスを注入し、エラの張りを目立たなくする治療法です。

胸鎖乳突筋ボトックスと組み合わせることで、首からフェイスラインまでの引き締め効果を高め、よりシャープな顔立ちを実現できます。

広頚筋ボトックス

広頚筋ボトックスは、首の前部にある広頚筋(こうけいきん)と呼ばれる薄い膜状の筋肉部位へボトックスを注射することで、顎裏・頬のリフトアップおよび首のシワ・筋を改善します。

首周りを若々しい印象にしたい方にオススメです。

肩ボトックス

肩ボトックスは、肩の筋肉にボトックスを注入して肩こりや肩の張りを和らげる施術です。特に肩が凝りやすい方や、肩が大きく見えることに悩む方に有効です。

胸鎖乳突筋ボトックスと組み合わせることで、首から肩までの緊張を一気に緩和し、見た目のバランスを整えられます。

まとめ

胸鎖乳突筋ボトックスは、首の張りや痛みを軽減するだけでなく、首をスリムに見せ、フェイスラインの引き締めや小顔効果も期待できる美容施術です。

デスクワークやスマートフォンの使用が増える中、肩こりや首の痛みに悩む方が増えています。この施術は、手軽にその悩みを解消し、ダウンタイムも少ないため、忙しい方にとって最適な治療法です。

施術を検討する際には、信頼できるクリニックや経験豊富な医師を選び、しっかりとカウンセリングを受けて決めるようにしましょう。

 

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監修医師


ヘアケアクリニック 六本木院 副院長 / 技術指導医
後藤佳亮医師

名古屋大学医学部卒業・医師免許取得。
卒業後、愛知県にて研修を修了し、関東エリアにて病院勤務。
現在はヘアケアクリニック六本木院の副院長としてヒアルロン酸やボトックスの注入治療全般、肌管理、美肌治療を専門としている。

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