ヘアケアクリニック

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ボトックスコラム

肩ボトックスについて医師が解説

2024.08.30

肩ボトックスの基礎知識

肩ボトックスとは

ボトックスは、表情ジワを目立たなくする治療薬としてよく知られています。これはボトックスが筋肉の働きを抑制し、シワをできにくくする効果があるためです。この筋肉の働きを弱める作用を応用したものが肩ボトックスです。

肩ボトックスでは、ボトックスを肩の筋肉(主に僧帽筋など)に注射することで、筋肉の過度な緊張を抑え、肩こりや肩の張りを改善することができます。また、肩ボトックスは肩から首にかけてのラインをすっきりと見せる効果もあり、美容目的で受ける方が増えています。

肩こりに悩む方や、首から背中にかけてのラインを美しく見せたい方にとって、肩ボトックスは非常に魅力的な治療法です。

肩ボトックスが人気の理由

肩ボトックスが人気を集めている理由は、肩こりの改善と美容効果を同時に得られる点にあります。デスクワークやスマートフォンの長時間使用により肩こりに悩む方が増えている現代社会で、肩ボトックスは日常生活をより快適にするための手軽で効果的な施術です。

肩の筋肉を緩めることで、首が長く見えたり、デコルテラインが美しく整う効果も期待できるため、特に女性に人気があります。肩こりの緩和と美しいスタイルの両方を手に入れたいと願う多くの方にとって、肩ボトックスは理想的な選択肢となっています。

ブライダルやイベント前のケアにも

肩ボトックスは、ウェディングや特別なイベント前のケアとしても非常におすすめです。肩や首筋がすっきりと見えることで、ドレスや衣装がより美しく映えるため、ブライダルに向けた花嫁ケアとして特に人気があります。

首筋やデコルテラインを整えることで、自信を持って大切な日を迎えることができるでしょう。肩ボトックスは施術後、約2週間で効果が表れるため、イベントに合わせて計画的に受けることが可能です。また、肩こりの改善も同時に行えるため、式やイベントの準備による疲れやストレスの軽減にもつながります。

肩ボトックスの効果

肩こり改善

肩ボトックスは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって引き起こされる肩こりの改善に非常に効果的です。肩こりは、肩の筋肉が過度に緊張することで血流が悪化し、痛みや不快感を引き起こす状態です。

肩ボトックスでは、ボトックス(ボツリヌストキシン)を肩の筋肉に注射することで、筋肉の収縮を抑え、肩こりの原因となる筋肉の緊張を和らげます。これにより、肩こりが根本から改善され、施術後は肩の痛みや重さが軽減されることが期待できます。

首筋・デコルテラインを整える

肩ボトックスは、首筋やデコルテラインを美しく整える効果も期待できます。肩の筋肉が過度に発達していると、首が短く見えたり、肩のラインがゴツゴツして見えることがありますが、肩ボトックスを施すことで筋肉がリラックスし、肩から首にかけてのラインがすっきりと整います。

これにより、首が長く見える効果が得られ、全体的にシャープでエレガントな印象を与えることができます。また、デコルテラインが整うことで、鎖骨がくっきりと浮き上がり、華奢な印象を強調することができます。

このため、ドレスやオフショルダーの衣装を着る際に、受けておきたい有効な美容ケアとして肩ボトックスは選ばれています。

肩ボトックスの施術について

治療方法

肩ボトックスの治療方法はシンプルで、医師が肩の筋肉にボトックスを注射するだけです。施術は通常、5分〜10分程度で終了し、準備やアフターケアもほとんど必要ありません。

施術の際には、医師が肩の筋肉の状態を確認し、適切な注入ポイントと量を決定してボトックスを注射します。施術後は個人差がありますが、2週間ほどで効果が現れ、肩こりの改善や首筋・デコルテラインの整いを実感することができるでしょう。

ボトックスの注入量

肩ボトックスの効果を最大限に発揮するためには、適切なボトックスの注入量が非常に重要です。注入量は、肩の筋肉の状態や施術の目的によって異なります。

例えば、肩こりを改善したい方には、筋肉の収縮を適度に抑えるための量が注入されますが、美しい首筋やデコルテラインを形成したい方には、見た目にも配慮した量が必要です。医師はカウンセリングを通じて、個々の状態を見極め、最適な量を決定します。

過剰な注入は副作用のリスクを高めるため、経験豊富な医師による施術が求められます。逆に、注入量が少なすぎると効果が十分に現れないことがあるため、医師の豊富な経験や患者様との適切なコミュニケーションが大切です。

施術を受ける際は、希望する効果をしっかりと医師に伝えるようにしましょう。

痛みとダウンタイム

肩ボトックスの施術は、注射による痛みを伴いますが、ごく軽度であり、多くの方が麻酔を使わずに受けられます。痛みが心配な方には、施術前に麻酔クリームを塗布することも可能です。

また、施術後のダウンタイムはほとんどなく、日常生活に支障をきたすことはありません。ごくまれに、注射部位に軽い腫れや内出血が生じることがありますが、これも数日で自然に治ります。

肩ボトックスの注意点・リスク

肩ボトックスは、安全性の高い施術ですが、いくつかの注意点やリスクが存在します。まず、ボトックスは筋肉の動きを抑制するため、過剰に注入すると筋肉が不自然に動かなくなる可能性があります。

これにより、肩の動きが制限されたり、肩が過度に細く見えたりすることがあります。また、施術後に一時的な筋肉のだるさや違和感を感じることもありますが、通常は数日で改善されます。

さらに、ボトックスの効果は永久ではなく、長期間持続させるためには、個人差がありますが、3〜4ヶ月ごとに繰り返し施術を受ける必要があります。

組み合わせ治療について

肩ボトックスだけでも優れた効果を得ることができますが、美容効果を高めたい方は以下の施術と組み合わせると、よりよいでしょう。

エラボトックス

エラボトックスは、顔のエラ部分にボトックスを注射し、エラの張りを目立たなくし、フェイスラインをすっきりと小顔にする美容治療法です。

ボトックスには筋肉の動きを一時的に抑える作用があり、これによってエラの筋肉が萎縮し、顔全体が小顔に見えるようになります。特に日本人をはじめアジア人には、エラが張って顔が大きく見えると悩む方が多いため、このエラボトックスは大変人気があります。

肩ボトックスと同時に受けることで、顔から背中までの上半身をすっきりとさせることができます。

側頭筋ボトックス

側頭筋(そくとうきん)ボトックスとは、頭の側面(こめかみ〜耳の上部)に位置する側頭筋にボトックスを注射し、美容および機能改善を目的とした施術です。

主に目元のたるみ改善、小顔効果、リフトアップ効果などの美容目的に加え、歯ぎしりや食いしばりといった症状にも効果的です。顔の美容ケアもしたい方は、肩ボトックスと同時に受けるとよいでしょう。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、気になる部位へ注射をするだけで余分な脂肪を分解し、自然に体外へ排出させることができる人気の高い治療法です。

ジムや食事制限でもなかなか減らすことが難しい二重あごや二の腕、太ももなどの部位に対して高い効果を発揮します。脂肪細胞自体が減るため、リバウンドがしづらくなる半永久的な効果も大きな魅力です。

肩ボトックスと併用することで、より魅力的なボディラインを作ることが可能です

よくあるご質問

施術時の痛みはありますか?

注射時に痛みを感じることがありますが、多くの方が耐えられる程度の軽い痛みです。痛みに敏感な方や不安を感じる方には、施術前に麻酔クリームを使用することも可能です。
これにより、痛みがほとんど感じられなくなるため、リラックスして施術を受けることができます。

効果の持続期間は?

肩ボトックスの効果は、通常3〜4ヶ月程度持続します。ボトックスは筋肉の動きを抑制することで効果を発揮しますが、時間が経つにつれて効果が徐々に薄れていきます。
そのため、肩こりの改善や美容効果を持続させるためには、定期的な施術が推奨されます。多くの方が、効果が薄れてきたタイミングで再度施術を受けることで、長期的に効果を持続しています。

誰でも受けられますか?

肩ボトックスは、多くの方に適用可能な施術ですが、全ての人に適しているわけではありません。
例えば、妊娠中や授乳中の方、全身性の筋肉の病気(筋萎縮性側索硬化症[ALS]、重症筋無力症、ランバード・イートン症候群など)にかかっている方、過去にボトックスアレルギーを経験したことがある方などは受けることができません。
また、肩の筋肉が非常に弱い方や、肩の動きが極端に制限されることを懸念する方も、施術前に医師と十分に相談するようにしましょう。

保険は使えますか?

肩ボトックスは自費診療となり、保険適用にはなりません。施術費用はクリニックによって異なるため、事前に料金を確認し、納得した上で施術を受けることが大切です。

まとめ

肩ボトックスは、肩こりの改善や美しいデコルテラインの形成を目指す方にとって非常に有効な施術です。ボトックスを肩の筋肉に注入することで、筋肉の緊張を緩和し、肩こりや肩の張りを軽減するとともに、姿勢が改善され、首が長く見える効果も得られます。

また、施術は比較的短時間で行われ、ダウンタイムも少ないため、忙しい方でも気軽に受けられるのが魅力です。肩こりに悩んでいる方や、首筋・デコルテラインを整えたいと考えている方は、肩ボトックスを一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

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監修医師


ヘアケアクリニック 六本木院 副院長 / 技術指導医
後藤佳亮医師

名古屋大学医学部卒業・医師免許取得。
卒業後、愛知県にて研修を修了し、関東エリアにて病院勤務。
現在はヘアケアクリニック六本木院の副院長としてヒアルロン酸やボトックスの注入治療全般、肌管理、美肌治療を専門としている。

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