ボトックス注射とはどんな施術?
2023.12.08
ボトックス注射は、ボトックス(ボツリヌストキシン)を気になる部位に注射することで、顔のシワやたるみを改善したり、輪郭をほっそりさせて小顔にもできる美容クリニックで人気の治療法です。
特に目尻や眉間、額などに表れる表情ジワに効果的で、年齢による顔の変化に対して有効です。
ボトックス注射の基本知識
作用の仕組み
笑顔などの表情で生じる額や目尻のしわは、顔の筋肉が繰り返し収縮することによって発生します。エラの張りやガミースマイルも、筋肉の過剰な働きが原因の一つです。
ボトックスを注射すると、筋肉の収縮を促す神経伝達物質「アセチルコリン」の放出が抑制されます。この結果、筋肉の収縮が局所的に抑えられ、しわや筋肉の過剰な働きによるさまざまな症状の改善に繋がります。
さらに、ボトックスは皮膚細胞の再活性化を促し、肌の弾力を回復させます。結果として、表情じわだけでなく、細かな小じわ、ちりめんじわ、毛穴の開くなどへの効果も期待できます。
年齢による治療の違い
ボトックス注射は、年齢に応じてその使用方法が異なります。
20代ぐらいの若い年齢層では、目を大きくしたり、エラの張りを縮小したり、ガミースマイルを目立たなくしたりと、より理想的な顔立ちに近づける「プチ整形」としてボトックスを使用します。また、最近ではシワ予防のために受ける方も増えてきました。
対して、30代以上の年齢になると主に表情ジワの改善に使用します。眉間や額、目尻などに目立ちはじめるシワをボトックスで目立たなくすることで若々しい印象を作ります。
ボトックスの料金
ボトックス注射の料金は、施術する部位や、注入量(単位数)によって異なります。また、自費診療のため料金設定はクリニックにより異なるため、事前によく確認するようにしましょう。
ちなみにヘアケアクリニック六本木院では、韓国製ジェネリックボトックスが1単位970円、アラガン社ボトックスビスタが1単位1,100円で行っております。注入量の目安は額が5単位、眉間が8単位、エラが5〜50単位などとなっております。※2024年1月時点の料金
詳しくは料金表をご覧ください。
ボトックスのメリットとデメリット
メリット
ボトックス注射は、メスを使う美容外科手術と異なり、ごく短時間で効果が得られることが一番の利点です。
もし気に入らなかったとしても、時間が経てば元に戻ります。効果が長期間続かないというのはデメリットに思われる方もいらっしゃいますが、逆に言えば、元の状態に戻ったり、または別の状態へと変えることが可能でもあります。
デメリット
ボトックス注射の一般的な副作用として、注射部位の赤み、腫れ、痛み、あざなどが考えられます。これらは多くの場合、数日以内に自然に治まることが多いです。
しかし、まれに筋肉の動きに影響が出たり、感じる痛みが長引くこともあります。これらの症状が気になる場合は、直ちに医師に相談することをおすすめします。
失敗リスク
ボトックス注射は安全性の高い治療ですが、医師の経験不足や知識不足により万が一のこともありえます。
失敗例としては、不自然な表情になってしまう、表情が硬くなる、皮膚がデコボコになる、まぶたが重くなるなどが挙げられます。これらは、注入量の過多や不正確な部位への注入によって生じます。
このような場合の処置としてはオビソート(アセチルコリン塩化物)注入でボトックスの効果を弱める方法があります。
ボトックスの施術前後ケア
施術前の準備
ボトックス注射を受ける前には、いくつかの準備が必要です。まず、施術日の約1週間前からはアルコールを控え、血液をサラサラにする薬を服用されている方は3日前から控えるようにしましょう。施術時に内出血や腫れを引き起こす可能性を低くすることができます。
施術後のケア
ボトックス注射後には、一定の注意が必要です。注射直後は、しばらくの間、激しい運動やマッサージ、サウナなどの高温の場所は避けることが推奨されます。
これは、ボトックス(ボツリヌストキシン)は熱に弱いためです。また、注入した部位のマッサージも避けましょう。何か異常を感じた場合は、速やかにクリニックに相談してください。
ダウンタイム
ボトックス注射はダウンタイムはほとんどなく、翌日には入浴やメイクも可能です。週末に受けても、月曜日から普段通りお仕事もしていただけます。
しかし、軽い腫れや赤みが数日間続くことがあります。これらの症状は自然に治まりますが、見た目が気にする場合は、メイクでカバーするようにしましょう。
まとめ
ボトックス注射は、シワやたるみの改善、小顔に効果的で、手軽な美容治療として老若男女問わず世界的に人気の美容医療です。
ヘアケアクリニックでも、毎日多くの患者様にボトックス注射をしており、笑顔でお帰りいただいております。
ボトックスに関心のある方は、まずは一度クリニックでカウンセリングを受けてみてくださいね。
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監修医師
ヘアケアクリニック 六本木院 副院長 / 技術指導医
後藤佳亮医師
名古屋大学医学部卒業・医師免許取得。
卒業後、愛知県にて研修を修了し、関東エリアにて病院勤務。
現在はヘアケアクリニック六本木院の副院長としてヒアルロン酸やボトックスの注入治療全般、肌管理、美肌治療を専門としている。