AGAは発症したら終わりなのはなぜ?一生治らない?
2025.04.06
「AGAになったらもう終わり…」そんなふうに絶望していませんか?
「抜け毛が止まらない」「生え際がどんどん後退してる」「もう元には戻らないかも」──AGA(男性型脱毛症)を発症すると、多くの人がこうした不安を感じます。
ネットでも「AGAは発症したら終わり」「一生ハゲる運命」なんて言葉を目にすることもありますよね。
AGA(男性型脱毛症)とは、頭頂部・生え際、もしくはその両方の薄毛が進行してしまう男性特有の脱毛症です。
AGAは放置すると薄毛が進んでしまう進行性の脱毛症のため、『発症したら終わり』と考える方もいますが、実際には治療によって薄毛を回復し、維持することも可能です。
この記事では、『AGAが発症したら終わりと言われる理由』や『AGAは完治するのか?』『どうやってAGAを治療するのか?』こんな疑問を解消します。
※ 症状の改善や効果の実感は個人差があります
AGAは発症しても終わりではない!完治した人はいる?
AGA(男性型脱毛症)は、思春期以降に急激に増える男性ホルモンの変化の影響により、つむじ(頭頂部)やM字(前頭部)の範囲の毛髪が、十分に育つ前に抜けてしまい薄毛となってしまう脱毛症です。
前頭部・頭頂部のいずれかが薄くなる場合もあれば、両方同時に症状が出る場合もあり、その進行度スピードは人によって様々です。
また、体質的・遺伝的要因でAGAとなった場合には、AGA自体を完治させることは難しいとされています。
こうした特徴から、AGAは『発症したら終わり』と言われがちですが、実は適切な治療で十分に回復が可能な脱毛症です。
実際に、AGA治療薬として推奨されている治療薬『フィナステリド1.0mg』では、AGAを発症した日本人男性を対象とした観察研究で、5年間の継続服用において99.8%の症例で薄毛改善の効果を報告しています。
このように、AGAによる薄毛は、治療薬による改善ができる可能性が高いといえます。

現在、国内でも安全性・有効性が高い科学エビデンスに基づいて立証されている治療薬は以下の通りです。
治療薬 | 特徴 | 1ヶ月の費用相場 |
---|---|---|
フィナステリド | ・軽度〜重度の脱毛症に処方される ・5αリダクターゼI型を阻害しDTHの生産を抑制し脱毛を防ぐ ・ヘアサイクルを正常化し薄毛の進行を抑える |
3,000~5,000円 |
デュタステリド | ・中程度の脱毛症に処方される ・5αリダクターゼI型とII型の両方が阻害でき、より強力にDTHの生産を抑制 ・フィナステリドと共に治療ガイドラインでは推奨度A |
5,000〜8,000円 |
ミノキシジル | ・重度の脱毛症に処方される ・頭皮の血流促進と成長因子の産生作用で発毛を促す ・国内で唯一厚生労働省にAGA治療薬として承認されている |
5,000〜10,000円 |
AGAが発症したら終わりといわれるのはなぜ?5つの理由

AGA(男性型脱毛症)は、治療により薄毛の回復ができる可能性が高い脱毛症ですが、なぜ『発症したら終わり』といわれるのでしょうか?
結論、AGAが発症したら終わりといわれるのは以下のような理由があげられます。
- 理由①:放置すると進行してしまう脱毛症だから
- 理由②:治療が遅れると完治が難しい脱毛症だから
- 理由③:短期間で改善しない脱毛症だから
- 理由④:自分で治すことが難しい脱毛症だから
- 理由⑤:遺伝だから諦めるしかないと思われがちだから
理由①:放置すると進行してしまう脱毛症だから
AGA(男性型脱毛症)は、放置をしても薄毛が自然に回復することはなく、進行してしまう特徴があります。
自分で治すことができないことや、市販薬ではなかなか効果が出ないことから、『治らない』『発症したら終わり』な脱毛症として勘違いされることが多いといえます。
理由②:治療が遅れると完治が難しい脱毛症だから
AGA(男性型脱毛症)は、発毛をしてから抜けるまでのサイクルが通常と比べ約6倍も早くなり、毛が育ちきる前に抜けてしまうことが特徴です。
1つの毛根から発毛する回数は約40回といわれており、1度寿命がつきてしまった毛根からは二度と発毛しません。
そのため、AGAの治療が遅れると、『寿命が尽きてしまっている毛根が多く発毛ができない状態』となってしまい薄毛の完治が難しくなってしまいます。
このことから、AGA治療をしても十分な効果を得られないケースもあり、AGAになったら終わりと勘違いされることがあります。
理由③:短期間で改善しない脱毛症だから
AGA治療は始めてすぐに、毛髪が生えてくる治療ではありません。
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンの変化が毛根に働きかけ、正常な髪の生え変わりリズム(毛周期・ヘアサイクル)を営めなくなり薄毛が進行する脱毛症です。
正常な毛周期は、約2~6年で営まれるところが、AGAでは約半年〜1年に短くなってしまいます。
このように乱れた毛周期を正常に戻すことがAGA治療の目的のため、必然的に治療期間は短くとも1年間ほどはかかります。
理由④:自分で治すことが難しい脱毛症だから
AGA(男性型脱毛症)はホルモンの変化による引き起こされる脱毛症のため、自然に治ることはありません。
AGAの原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)という脱毛ホルモンが毛母細胞の働きを妨げることで毛髪の成長を止め、細く弱い毛(弱毛)を生み出します。

弱毛は、しっかり成長する前に抜けてしまうため、薄毛が進行してしまいます。
AGA治療では、DHTを増やす酵素(5αリダクターゼ)を抑制し、DHT自体の発生を抑えることで、健康的な髪の生産を促進します。
DHTが発生しなければ弱毛は生まれないため、薄毛が徐々に回復し、抜け毛の進行を止めることができるのです。
このように、AGAの治療では、ホルモンの影響で進行する薄毛で、医薬品による適切な治療が必要な脱毛症状のため、自分で治すことは難しいでしょう。
理由⑤:遺伝だから諦めるしかないと思われがちだから
AGA(男性型脱毛症)は、確かに遺伝的な要因が関与する病気です。
たとえば、「父親や祖父が薄毛だったから、自分も…」と不安になる方はとても多いですし、実際に男性ホルモンの感受性や脱毛ホルモン(DHT)の影響を受けやすい体質は、遺伝する傾向があります。
ですが、それはあくまで「リスクが高くなる」という話であって、「必ず発症する」わけではありません。
後悔する前に!AGAセルフチェックシート【あなたはAGA?】
AGA(男性型脱毛症)の治療をすべき?と悩んでしまいますよね。
AGA治療を始めるタイミングである症状や、AGAかどうかは以下のチェックシートでチェックしてみましょう!

おすすめのAGAクリニックは以下の記事を参考にしてみてくださいね。
→ AGA治療おすすめクリニック厳選【医師監修】薄毛治療ならどこ?
AGAはどうやって治す?AGAの治療方法

AGA(男性型脱毛症)は、まず内服薬から始めるのが基本治療です。
治療法 | 目的 | 方法・薬剤 | 特徴 |
---|---|---|---|
内服薬(進行抑制) | 抜け毛を止める | フィナステリド、デュタステリド | 脱毛ホルモン(DHT)の生成を抑える |
外用薬(発毛促進) | 髪を生やす | ミノキシジル外用薬 | 血流促進・毛母細胞を活性化 |
内服薬(発毛促進) | 髪を生やす | ミノキシジル内服薬 | 高い発毛効果が期待できるが要注意 |
育毛メソセラピー | 発毛促進 | 成長因子や栄養成分を頭皮に直接注入 | 直接アプローチで効果を実感しやすい |
自毛植毛 | 髪を戻す | 自分の後頭部の毛を前頭部などに移植 | 定着すれば自然に生え続ける |
頭皮環境ケア・生活習慣の見直し | 治療補助・予防 | シャンプー、睡眠、食生活、ストレスケアなど | 治療効果を高めるために重要な土台 |
AGAには、『内服』『外用』『育毛メソセラピー』『自家植毛』の4つの治療方法があります。
中でも、効果・安全性が科学的エビデンスに基づいて立証されている治療法は以下があげられます。
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル外用
これらは、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によると、推奨度はA(行うように強く勧める)とされ、臨床試験上でもAGAに対する高い効果が認められています。
AGA治療の料金相場については以下の記事を参考にしてみてくださいね
→ AGA治療が安いクリニック厳選!料金総額で比較・相場を解説【医師監修】
AGA治療はしない方がいい?治療をしないと起こる4つのこと
AGA(男性型脱毛症)による薄毛は改善を目指すことはできますが、徐々に薄毛になってしまう症状は治療をやめると逆戻りしてしまうケースもあります。
そういった特徴からも、『AGA治療はしない方がいい』と考える方もいますが、AGA治療をしないリスクも考慮することが大切です。
髪の毛が減り続ける
AGA(男性型脱毛症)は、何もしなければ薄毛が進行していきます。
その理由は、AGAがDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの影響で毛根が弱っていく脱毛症だからです。
「今はまだ大丈夫」と思っていても、1年後、3年後、気づいたときには生え際やつむじが大きく後退していた…というのはよくある話です。
自然に治ることは絶対にありません。放置=確実に薄毛が進行すると理解しておきましょう。
毛根が死んで「元に戻らなくなる」リスクがある
AGA(男性型脱毛症)を放置すると、髪が細く短くなり、やがて毛根そのものが死んでしまうことがあります。
この状態になると、いくら薬を使っても回復に時間がかかったり、十分な効果が得られない可能性もあります。
- 毛根がまだ生きているうちに治療 → 効果を実感しやすい
- 毛根が死んだ後の治療 → 効果が出づらい(自毛植毛しか選択肢がない場合もある)
「まだ生えているうちに」治療するのがAGA治療の鉄則です。
実際に、『フィナステリド1.0mg』の観察研究でも、重症度の低い症例ほど高い効果を示していることが報告されています。
精神的ストレス・自信喪失
見た目の印象は、髪の量で大きく変わります。とくに20〜40代で薄毛が進むと、
- 外見に自信が持てない
- 写真や人の視線が気になる
- 恋愛や仕事で消極的になる
といった心理的な影響を受けるケースも少なくありません。
AGA治療の費用が高くなる
AGA(男性型脱毛症)は、進行度に合わせて複数の治療薬を組み合わせて治療を行います。
薄毛の進行が進むと使用する治療薬が増えていきます。
治療薬 | 特徴 | 1ヶ月の費用相場 |
---|---|---|
フィナステリド | ・軽度〜重度の脱毛症に処方される ・5αリダクターゼI型を阻害しDTHの生産を抑制し脱毛を防ぐ ・ヘアサイクルを正常化し薄毛の進行を抑える |
3,000~5,000円 |
デュタステリド | ・中程度の脱毛症に処方される ・5αリダクターゼI型とII型の両方が阻害でき、より強力にDTHの生産を抑制 ・フィナステリドと共に治療ガイドラインでは推奨度A |
5,000〜8,000円 |
ミノキシジル | ・重度の脱毛症に処方される ・頭皮の血流促進と成長因子の産生作用で発毛を促す ・国内で唯一厚生労働省にAGA治療薬として承認されている |
5,000〜10,000円 |
実際に、国内の臨床データでも軽度であればあるほど、効果の実感が早いという結果が出ており、進行が進と効果を実感するまでの期間が長くなる可能性があります。
AGA治療薬による副作用・デメリットとは?
AGA治療薬には副作用・リスクがあります。
薬の使用を検討している方は、あらかじめ以下の内容を把握しておきましょう。
AGA治療薬による副作用・リスク | 概要 |
---|---|
性欲減退 | 非常に低い確率で性欲減退が起こる可能性がある。 |
勃起不全 | 勃起不全によって妊活や夫婦関係にも影響することがある。 |
抑うつ症状 | 薬の使用との因果関係は解明されていないが、やる気や集中力の低下などが起こるとされている。 |
頭皮のかぶれ・かゆみ | 薬のアレルギー反応により、かぶれ・かゆみなどが起こることがある。 |
呼吸困難 | まれに呼吸困難が起こる。息切れや動悸などがある場合は、医師に相談する必要がある。 |
肝機能障害 | 非常に低い確率で肝機能に障害が出る可能性がある。 |
AGAを発症したら?AGA治療のすすめ方
AGA治療は、医師の判断のもと内服薬や外用薬を処方してもらい、定期的に通院することですすめていきます。
この章では、AGA治療のすすめ方を解説します。
専門医に相談し原因を検査する
まずは、専門医による診断を行います。
AGA(男性型脱毛症)の検査は以下のようなものを行い、薄毛の進行度や、AGAリスクなどを診断します。
- 触診
- 視診
- マイクロスコープ検査
- 血液検査
- 遺伝子検査
クリニックによって、検査項目や有無は異なります。
精密に検査をしてから行いたい場合には、検査を行うことを明示しているクリニックを選びましょう。
内服・外用でAGA治療を始める
次に、検査結果によって、治療薬の種類や濃度、組み合わせを決定します。
基本的には、『フィナステリド』『デュタステリド』『ミノキシジル』の3種類のうち、進行度に合わせて治療薬を処方してもらえます。
治療薬を処方してもらったのちは、服用や外用による治療を開始します。
医師の指示に従って、定期的な検診や通院をしましょう。
生活習慣の改善・メンタルケア
内服や外用による治療中は、生活習慣の改善やメンタルケアをあわせて行いましょう。
薄毛の原因は、AGA(男性型脱毛症)だけでなく、喫煙や不眠といった生活習慣が原因である場合もあります。
薄毛の原因となる、生活習慣などは以下があげられます。
- 喫煙
- 不眠
- 栄養欠乏
- 身体的または精神的ストレス
こういった薄毛の原因は、薄毛の進行を助長する要因ともなるので、合わせてケアを行うことが大切です。
頭皮への刺激を避ける
薄毛の原因は、AGA(男性型脱毛症)だけでなく、頭皮環境の乱れによるものなど複合的に起こるため、薄毛改善を目指す治療中は頭皮への刺激を避けることも有効です。
炎症やふけ、かゆみがあるような頭皮環境が乱れた状態だと、薄毛が進行してしまう可能性があります。
例えば、刺激の強いシャンプーを避けることや、炎症やフケ、かゆみがある場合には、スカルプトニックなどを併用して頭皮環境のケアを行いましょう。
頭皮ケアは以下の記事も参考にしてください。
→ 発毛剤・育毛剤おすすめランキング人気19選【2025年最新版】
AGA発症したら終わりと悩む人がよくする質問【Q&A】
AGA治療をしない方がいいといわれるのはなぜですか?
AGA治療をしない方がいいといわれる理由は以下があげれらます。
- すぐに治療の効果が出るわけではない
- 治療は1年程度継続する必要がある
- AGAは治療は途中でやめると再発する可能性がある
- 副作用がある
AGA(男性型脱毛症)は、進行方の脱毛症のため、治療をしないと薄毛が進行していきます。
薄毛が進行すると完全な回復が難しいケースも出てくるため、薄毛を改善したい場合は、早めに医師に相談することが大切です。
AGA治療をして後悔するポイントはなんですか?
AGA治療をして後悔するポイントは以下があげられます。
- クリニック選びに失敗した
- 費用の負担が大きくて続けられなかった
- 通院の負担が大きくて続けられなかった
- 効果がすぐに出ると思っていた
- 副作用が出てしまった
AGA(男性型脱毛症)の治療では、クリニック選びの失敗や、副作用リスクを知らなかった、治療に対する過度な期待で『失敗した』と感じる方が少なくありません。
AGA治療は、1年程度を目安に継続する必要があり、短期間で効果を実感できる治療ではありません。
1年以上継続しても効果の実感が得られなかった場合には、自家植毛やメソセラピー療法などの治療も検討することをおすすめします。
AGAが発症するきっかけはなんですか?
AGA(男性型脱毛症)が発症するきっかけは、『加齢』といってもよいでしょう。
AGA(男性型脱毛症)の発症率は、加齢とともに高くなり、50代以降では40%と報告されています。
AGAは、思春期以降の男性に発症する脱毛症です。日本人の場合は、20代後半から30代から顕著となり、40代で完成されるとされています。
日本人男性の統計によるAGA発症率は、全年齢平均で30%、50代以降で40%とされており、加齢とともに発症率が高くなります。
そのため、加齢とともに発症する人が増え、薄毛に気づく人も多いことから、発症するきっかけは加齢といっても良いでしょう。
AGAが完治しない理由はなんですか?
AGA(男性型脱毛症)が完治しない理由は、AGA発症の原因が、遺伝と男性ホルモンの関与が考えられているためです。
男性の前頭部・頭頂部における男性ホルモン感受毛包は、男性ホルモンを感受すると毛髪の軟毛化現象をひき起こすとされています。
特に、AGAは、II 型 5α―還元酵素の働きにより、前頭部・頭頂部に運ばれたテストステロンが、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、毛髪の成長の働きを妨げ、薄毛が進行する脱毛症です。
このジヒドロテストステロン(DHT)にどの程度影響を受けてしまうかどうかは遺伝によって決まり、男性ホルモンの分泌量は体質によって決まるため、AGAの完全な完治は難しいと考えられています。
AGAは完治しませんが、AGAによって薄毛になってしまった毛髪を回復することは可能です。
AGAは、風邪のように『発症したら治療をする』といった、症状をコントロールして付き合っていく脱毛症といえます。
AGAが急激に進行することはありますか?
原則、AGA(男性型脱毛症)が数日単位などの期間で急激に進行することはありません。AGAは、数年〜数ヶ月をかけて進行していく脱毛症です。
ただし、薄毛は『ストレス』や『不眠・栄養欠乏』『頭皮環境』など複数の要因で引き起こされる場合もあります。
そのため、AGAの進行を抑えるためには、AGA治療の他に、規則正しい生活習慣やストレスケアも重要です。
生活習慣が乱れていたり、必要な栄養が欠乏していたり、皮脂や炎症などで頭皮環境が乱れていると、AGAを進行させる要因となってしまう場合があります。
AGAじゃない可能性はありますか?
AGA(男性型脱毛症)は、頭頂部・側頭部またはその両方が薄毛となるのが特徴です。
- 毛髪の一部だけが急に薄毛になった
- 貧血や急激なダイエットをして薄毛になった
- ホルモン補充系の薬剤を服用している
など、AGAと間違えられやすい区別すべき脱毛症もあります。
これらに当てはまらず、親族に薄毛の人がいる・以前から徐々に薄毛になってきた・特におでこや側頭部の薄毛が気になる、といった場合にはAGAが疑われます。
AGAは自力で治せますか?
AGA(男性型脱毛症)は自力で治すことはできません。
AGAは、体質・遺伝的要因で発症する脱毛症であり、現在においてはAGA治療薬による治療以外に高いエビデンスレベルで推奨されている治療法は存在しません。
AGAは放置すると進行してしまう脱毛症のため、薄毛が気になり始めたら、早い段階で医師に相談することが大切です。
AGAが完治した人はいますか?
AGA(男性型脱毛症)による、薄毛症状が完治するケースは国内の臨床試験においても確認されています。
実際に、国内の男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、AGA治療薬『フィナステリド1.0mg』を5年間継続して服用した日本人男性を対象とした観察研究では、写真評価において99.8%の症例で効果が確認されています。
20代でAGAを発症しても治りますか?
20代でAGA(男性型脱毛症)を発症しても、十分に薄毛の改善は見込めます。
AGA治療薬『フィナステリド1.0mg』の日本人男性を対象とした臨床試験では、1年間の継続服用で58%、2~3年間の継続服用で68%、5年間の継続服用で、99.8%の症例で改善が認められています。
治療薬の継続服用が長いほど、写真評価における薄毛改善の効果は増加傾向にあり、特に40歳未満の症例、重症度の低い症例でより高い効果が確認されています。
AGA治療のやめどきはいつですか?
AGA治療のやめどきは、個人の判断によって異なります。
見た目の実感度で、それほど気にならなくなった場合には、治療をやめても良いでしょう。
また、AGA治療薬『フィナステリド』などでは、治療薬の継続期間が長いほど、薄毛改善効果が高いことが報告されています。最大5年間の観察研究では99.8%の症例で改善が認められました。
このように、AGA治療薬は継続期間が長いほど、薄毛改善の可能性が高まるため、『効果が実感できないから諦める』よりは、継続をした方が良いでしょう。
一方で、重症度が高い場合や、40代以上である場合には効果が見られないケースも0.2%程度存在します。その場合は、医師に相談し、『自家植毛』などの治療に切り替えることも選択肢です。
AGA(男性型脱毛症)は治療をやめると再発する可能性が高く、再び薄毛が進行する場合もあります。
個人の満足度、経済状況や、薬が合うか合わないかも含めて、継続の有無を検討しましょう。
AGAは一生治らないのですか?
AGA(男性型脱毛症)によって、引き起こされた薄毛は改善ができる可能性が高いですが、AGA自体を完治させることは難しいとされています。
AGAの原因が体質や遺伝的要因だった場合には、継続的な治療が必要となります。
『薄毛になってきたら治療をする』といった付き合い方が必要な脱毛症です。
AGAの初期脱毛はいつ終わる?
AGA(男性脱毛症)の初期脱毛は、2ヶ月程度でおさまることが多いとされています。
初期脱毛は、AGA治療薬による好転反応で一時的な脱毛症状です。
AGA治療薬の服用開始から、1~2ヶ月で発現することが多く、いづれも一時的な症状です。
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内服薬・外用薬・メソセラピーなど幅広い治療法を用意しておりますので、薄毛にお悩みの方はぜひご相談ください。
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文献名 | 文献情報 |
---|---|
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 | 公益社団法人日本皮膚科学会 |
ミノキシジルの発毛作用について | 小友進/日本薬理学雑誌 119 (3), 167-174, 2002/公益社団法人 日本薬理学会 |
Randomized clinical trial comparing 5% and 1% topical minoxidil for the treatment of androgenetic alopecia in Japanese men | Osamu Arano, Taisho Pharmaceutical,30 July 2009 |
Thema – Androgenetic alopecia: therapeutic options (2024-04) | J. Jimenez-Cauhe, D. Saceda-Corralo, A. Hermosa-Gelbard, M. Dominguez-Santas, D. Buendia-Castaño, S. Vaño-Galvan |
Spray vs dropper for minoxidil – is there a difference? | Yoram Harth, MD | Jan 19, 2025,MDhair |
Minoxidil and its use in hair disorders: a review | Drug Des Devel Ther. 2019 Aug 9 |
Compliance to Topical Minoxidil and Reasons for Discontinuation among Patients with Androgenetic Alopecia | Dermatol Ther (Heidelb). 2023 Apr 3 |
Efficacy and Safety of Once-Daily Minoxidil Foam 5% Versus Twice-Daily Minoxidil Solution 2% in Female Pattern Hair Loss: A Phase III, Randomized, Investigator-Blinded Study | Ulrike Blume-Peytavi, Jerry Shapiro, Andrew G Messenger, Maria K Hordinsky, Paul Zhang, Carlos Quiza, Uday Doshi, Elise A Olsen,J Drugs Dermatol. 2016 Jul 1;15(7):883-9. |
A one-year observational study with minoxidil 5% solution in Germany: results of independent efficacy evaluation by physicians and patients 1 | Jan Rundegren,Volume 50, Issue 3, Supplement P91March 2004 |
The effectiveness of treatments for androgenetic alopecia: A systematic review and meta-analysis | Areej Adil 1, Marshall Godwin 2,2017 Jul;77(1):136-141.e5. doi: 10.1016/j.jaad.2017.02.054. Epub 2017 Apr 7. |
A randomized clinical trial of 5% topical minoxidil versus 2% topical minoxidil and placebo in the treatment of androgenetic alopecia in men | Elise A Olsen 1, Frank E Dunlap, Toni Funicella, Judith A Koperski, James M Swinehart, Eduardo H Tschen, Ronald J Trancik,2002 Sep;47(3):377-85. doi: 10.1067/mjd.2002.124088. |
The relationship between self-esteem and hair transplantation satisfaction in male androgenetic alopecia patients | Fang Liu 1, Yong Miao 1, Xingdong Li 2, Qian Qu 1, Yang Liu 1, Kaitao Li 1, Chuanbo Feng 1, Zhiqi Hu 1,2019 Oct;18(5):1441-1447. doi: 10.1111/jocd.12839. Epub 2018 Dec 23. |
Perception of Hair Transplant for Androgenetic Alopecia | Kristin L Bater 1, Masaru Ishii 1, Andrew Joseph 1, Peiyi Su 1, Jason Nellis 1, Lisa E Ishii 1,Author manuscript; available in PMC: 2017 Dec 1.Published in final edited form as: JAMA Facial Plast Surg. 2016 Dec 1;18(6):413–418. doi: 10.1001/jamafacial.2016.0546 |